●自宅に退院できる患者さんは8割以上
●FIM(機能的自立度評価法)改善45点以上
一般的に脳卒中のリビリテーションは、『急性期』 『回復期』 『維持期(生活期)』 の3段階に分けられます。
当院では、脳神経の専門病院として、脳卒中や神経筋疾患の患者さんに対し、『急性期』「回復期」において、医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、医療ソーシャルワーカーなどがチームを組んで、総合的なリハビリテーション医療を行っています。
当院のリハビリテーション科は、「発症したその日から」という考えのもと超早期リハビリを行っております。1978年開業時、脳卒中発症早期からのリハビリで麻痺の予後が大きく違うことから、全国初の脳卒中超急性期リハビリが始まりました。
早期にリハビリを開始することで、後遺症の軽減に繋がり、症状回復が期待できます。
また、急性期リハビリ後は、回復期リハビリテーション病棟にて、継続したリハビリを行うことができます。
開院当初から後遺症を最小限にするため、脳卒中超急性期リハビリに取り組んでいます。入院直後(リハビリ開始まで平均1,5日)から患者さんの麻痺の状態、嚥下機能、動作能力などを確認し、チームカンファレンス(医療、看護師、リハビリスタッフ、社会福祉士など)を行い情報共有し、今後の方向性を決めていきます。
チーム一丸となって患者さんをサポートしています。
早期にリハビリを開始することは、後遺症の軽減に繋がり、症状回復に期待できます。
当院リハビリテーション部では急性期リハビリスタッフと回復期リハビリスタッフが常に顔を合わせて情報交換を積極的に行い、切れ目のない支援を心がけています。
回復期リハビリテーションは、1日の生活を想定したリハビリを提供しています。可能な限り生活動作を自立して行い、退院後もその人らしい生活が送れるようにすることを目的としています。
脳卒中を発症して急性期リハビリテーションを行い、2週間くらいたつと症状がある程度安定してきます。症状に個人差はありますが、ベッドから起き上がり、立ち上がれるようになると「ADL(日常生活活動)」も少しずつ回復してきます。
ただ、同時にどんな後遺症や障害が残っているかがはっきりしてくる時期でもあります。脳卒中の運動障害としては、身体の左右どちらからの半分が麻痺する「片麻痺」が一番多く見られる症状です。片麻痺があると日常生活に大きく影響を与えます。
歩行を含む、基本動作の練習や人が生活するうえで必要となる食事や更衣、排泄、家事など患者さんに合わせ訓練を行います。
たとえ、後遺症が残ったとしても様々な手段や道具を用いてなるべく日常生活動作を自力でできるよう、促します。
運動療法や物理療法(電気や温熱療法など使用し、身体機能の向上を図ります。発症早期から積極的な離床を促し、寝返り・起き上がりなどの基本動作や移動動作の獲得を目指します。
発症早期から病棟生活の場を中心に食事やトイレなどのADL(日常生活活動)の訓練を行い、動作の獲得を目指します。
また、自宅など退院後の生活を想定しての訓練や福祉用具の選定のお手伝いもします。
聴く・話す・読む・書くといった言語機能や発音の訓練を行い、様々な人とのコミュニケーションが図れるよう援助します。
また、飲み込みの訓練を行い、安全に食事を召し上がっていただけるよう援助します。
口腔内を清潔にすることで、誤嚥性肺炎を予防します。
言語聴覚士と連携を図り、歯科的視点から飲み込みの訓練を行い、安全に食事を召し上がっていただけるよう援助します。