ガンマナイフは開頭手術をせずに脳腫瘍や脳血管病変を治療できる放射線治療機器です。
ガンマ線が集中する部位のみが、まるでナイフで切り取るように治療できることから “ガンマナイフ”と命名されました。
脳患部にピンポイントで照射することにより他の放射線治療機器よりも被ばくを少なくし、正常組織への影響を最小限に抑えることが可能です。
当院では1999年の治療開始以降、県内外の患者さんのご要望にお応えし、5585件(2022年まで)の治療実績があります。
2022年7月より最新のガンマナイフIcon(アイコン)を導入しました。
このマスク型機種の導入により、頭部を固定する際、従来のヘッドピン固定だけでなくマスク固定も選択できるようになり、痛みの少ない治療が可能となりました。(症例に応じ頭部固定方法を選択します。)
役職 | 副病院長/ガンマナイフセンター長 |
診療科 | 脳神経外科 |
卒業大学 | 九州大学(1991年卒) |
資格 | 医学博士(九州大学大学院) 脳神経外科専門医 脳卒中専門医 |
略歴 | 九州大学医学部脳神経外科 フロリダ大学脳神経外科リサーチフェロー |
コメント | ガンマナイフ治療中心に活動しております。 高齢化にともない、非侵襲治療の重要性は今後、増してくると考えられます。 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
AM | 井上 治療 |
井上 治療 |
井上 治療 |
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PM | 井上 診察 |
井上 診察 |
井上 診察 |
大分大学医学部放射線科 診察・治療 |
※状況に応じ月曜日、金曜日も対応します。
※ご相談は随時受け付けております。
お問い合わせは
097-545-1717お問い合わせは
097-545-1717当院の治療説明用パンフレットです。
・照射治療時の痛み無し
・開頭せずに脳疾患を治療
・非侵襲マスク固定を採用※
・最新フレームを採用し負担の軽減※
・脳深部の手術困難な部位にも力を発揮
・従来機に比べ治療範囲の拡大、治療時間短縮
・単回照射(SRS)・分割照射(SRT)の選択が可能
・照射誤差0.5㎜以下と極めて高い精度で照射可能
・照射精度を飛躍的に高めるHDモーションマネージメントシステム、コーンビームCT搭載
・最新の治療計画装置 Leksell GammaPlanに内蔵されたLightningの最適化機能により治療計画の質の向上、治療時間短縮が可能
※マスク、フレームの選択は症例に応じて主治医が判断致します。
従来の1回照射(単回照射・SRS)では、治療出来なかった大きな腫瘍や重要な臓器の近くにある腫瘍にマスク固定による複数回照射(分割照射・SRT)が可能になりました。この新しい固定方法用により多くの症例の治療が可能です。
※マスク固定での照射は単回照射・分割照射どちらにも対応しています。
最新フレーム(Leksell Vantage)を導入しました。
オープンフェイスになり、圧迫感も軽減し、フレーム装着後に、飲食も可能となります。
また素材の改良により、軽量になり、治療中のストレス・負担軽減になります。
4か所に局所麻酔を行い、フレームをピンで固定します。局所麻酔時にチクッと痛みがあります。
照射中は被ばくの無い赤外線で動きを監視し、位置精度を担保し、フレーム固定と同じ精度で治療が可能。
非侵襲なマスク固定時での照射(SRS・SRT)を可能にするコーンビームCT。コーンビームCTを使用して照射直前の患者体位を確認し、精度の高い照射を可能にしました。
最新のガンマナイフIconでは新しく非侵襲なマスク固定により単回、分割照射が可能です。さらに最新の治療計画装置( Leksell GammaPlan)に内蔵されたLightningの最適化機能により治療計画の質の向上、治療時間短縮が可能です。
青の枠に腫瘍に照射する線量を入力、緑の枠は重要な臓器への最大線量を入力、赤枠は照射時間、周囲への線量を抑える条件を指定し自動で治療計画が可能。このLightningの最適化により治療計画時間が50%短縮し、照射時間も短縮可能となりました。
旧モデルのガンマナイフでは、赤線の範囲外に腫瘍があった場合は、フレームを再装着して再照射を行う必要がありましたが、最新のガンマナイフIconでは照射可能範囲が拡大し、1回の照射で治療を行うことが可能です。
※従来のモデルに比べコリメータサイズは300%アップ
• 脳血管性病変 脳動静脈奇形など |
• 腫瘍性病変 転移性脳腫瘍 髄膜種 聴神経腫瘍、下垂体腺腫、頭蓋咽頭腫、松果体腫瘍など |
• 薬物療法による疼痛管理が困難な三叉神経痛 ※ |
※定位放射線治療器で保険収載されているのはガンマナイフのみ (2022年6月現在)
『適応疾患について』日本ガンマナイフ学会HPよりご確認いただけます。
副作用の出現頻度は高くありませんが、事前準備、アフターフォローを行うことでしっかり対応していきます。
・脱毛 ※病変が脳表層にある場合に起こることがあります。数か月経過すると自然に生えてきます。 |
・脳のむくみ ※脳のむくみ予防のため治療当日よりリンデロン4㎎/dayの投与を開始します。 |
・放射性障害 ※まれに起こります。ほとんどの場合内服や点滴で軽快しますが、手術が必要になることもあります。 |
患者さんのコンディションなども配慮して治療最終日の翌日に退院でき、その日から日常生活に復帰できます。健康保険が適応されますので、治療費の面から見ても従来の開頭手術に比べて経済的です。病気の性質、大きさ、部位によっては、開頭手術をお勧めすることもあります。
※分割照射は最大10分割まで可能
『メスを使わず、出血をともなわないガンマナイフ治療が、リスクを軽減し、治療の可能性を広げ、脳疾患に悩む多くの患者さんの利益に貢献できるように目指します。』
治療後も定期的に経過観察をする必要があります。当院でのフォロー、もしくは紹介元の医療機関でのフォローを継続していただきます。
ガンマナイフ治療は健康保険が適応されます。
診察、入院、治療、各種検査費用を含めて単回照射・2泊3日入院の場合、3割負担の場合約20万円、1割負担の場合約8万円となります。
また、高額療養費制度などの各種制度が適用された場合、お支払い金額が低く抑えられることもあります。医療費については、遠慮なくお尋ねください。
厚生労働省HPより『高額療養費』>>について詳しくみる。
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